治ります!! 水虫
じめじめした梅雨の時期の天敵、水虫。
以前は治らない病気と言われていた水虫ですが、現在の医学では完治することが分かっています。
どうして水虫になるの?
水虫とは、足の裏や足の指の間、手のひらにカビが寄生して起こる病気のことです。カビの一種である白癬(ハクセン)菌が、皮膚のいちばん外側の角質層に寄生することで起こるのだそうです。一日中革靴などを履いていたりすると蒸れてカビが繁殖しやすい状態になり、水虫になる可能性が高まります。
白癬菌が寄生するのは足や手だけではないようです。白癬菌による皮膚病は、病気の起こる部位によって病名が異なります。
水虫はどれくらいで治るの?
皮膚を作り出す細胞は、生まれてから死ぬまで絶えず分裂を繰り返し、常に新しい細胞に置き換えられています。そして、古くなった細胞はだんだん皮膚の外側へ押し上げられ、古い細胞の集まりである角質層はアカとなってはがれ落ちるようになっています。この新陳代謝のサイクルは約一ヵ月周期で新しく生まれ変わるそうです。
つまり、白癬菌の寄生する角質層は一ヵ月で完全に新しいものに生まれ変わるということになります。正しく治療をすれば、水虫は約一ヵ月で治る病気なのです。
それ、本当に水虫?
水虫は専門医でも見ただけでは判断が難しい病気なのだそうです。水虫かな?と思っても別の皮膚病の場合があります。自己判断せずにまずは皮膚科で診断してもらい、水虫であるかどうかを確認してください。
水虫を治すには根気よく薬を塗ることが重要です。最近では、医療機関で使用している成分の入った水虫薬が薬局でも売られているということですが、先にも述べたように判断が難しい病気なので、まずは病院で処方された薬を使うことをおすすめします。
治療のポイント
お風呂上りの角質がやわらかなうちに、やや広めに塗ることがポイントです。かゆいところや赤くなっているところにしか塗らない人も多いようですが、その周りにも白癬菌が広がっている可能性があります。患部の外側から広めに円を描くように塗りましょう。
かゆい時だけ薬を塗って、少し良くなったら塗るのをやめてしまいがちですが、それでは白癬菌は絶滅しません。一ヵ月周期で皮膚の細胞が生まれ変わるのを利用して、症状が治まっても約一ヵ月間は毎日サボらず根気よく正しく薬を塗り続けましょう。それが水虫を完治させるコツです。
やっかいな水虫が一ヶ月で治ると思えば短いものではないでしょうか。これから治療に専念すれば、一ヶ月後には、じめじめ梅雨ともじゅくじゅく水虫ともおさらば!
爽やかな夏を迎えましょう。