ひらの税理士事務所





今月の旅

聖フランシスコ・ザビエル記念教会(平戸カトリック教会)

1931年(昭和6)に建立された『聖フランシスコ・ザビエル記念教会』は、正式には『平戸カトリック教会』といいます。1550年(天文19)のフランシスコ・ザビエルの平戸来訪を記念して1971年(昭和46)「ザビエル記念像」が建てられたのを機に、教会の名称を『平戸カトリック教会』から『聖フランシスコ・ザビエル記念教会』と改めたのだそうです。

毎週日曜日にはミサが開かれており、観光客でも、聖堂の中に入って見学することができます。聖堂内では、彫刻やステンドグラスにやわらかい光が射し込んでいて、日常では味わえないような幻想的な気分にさせてくれます。

教会の横から海岸通りに続く石畳の坂道を下っていく途中、ふと立ち止まり振り返ると、お寺の瓦屋根(和)と教会のモスグリーンの尖塔(洋)が重なり合った不思議な風景を目にすることができました。『寺院と教会が見える風景』といって、旅行雑誌などでも取り上げられている平戸を象徴した有名な風景です。
先人が歩んだ遠い昔に思いを馳せ、たとえキリスト教徒でなくとも厳かな気持ちにさせられる、異国情緒あふれる場所でした。

聖フランシスコ・ザビエル記念教会(平戸カトリック教会)
        長崎県平戸市鏡川町259-1 0950-22-2442


寄り道スポット : 平戸ちゃんぽんの店『もりとう食堂』

平戸城を南東に見上げるところに位置する『もりとう食堂』は、隣接した『森藤製麺所』の特製ちゃんぽん麺を使っています。
ここでは麺作りには欠かせない「かんすい」の代わりに、唐灰汁(とうあく)という、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムを配合したものを使っています。
この唐灰汁とは、昭和初期に上海から伝わったものらしく、長い間変わらず、伝統の味を守り続けています。

たまたまふらりと立ち寄ったこの『もりとう食堂』ですが、平戸では有名なお店のようでした。
いかにも田舎の食堂(失礼!)といった店構えで、お世辞にもキレイとは言えない店内ではありましたが、肝心のちゃんぽんは、自信を持ってオススメできる味です。

麺は表面がツルツルした感じで、若干白っぽくて太く、柔らかい感じです。さっぱりとしたス−プに魚介類とかまぼこ、野菜がたっぷりと入っています。
また、「オランダちゃんぽん」という、オリーブオイルとバターで炒めた具材に、あっさりとした鶏がらスープにチーズやじゃがいものスライス、プチトマトが入った洋風のハイカラなオリジナルちゃんぽんもありました。

今まで「ちゃんぽん」といえば「長崎ちゃんぽん」と思っていましたが、長崎とはまたひと味もふた味も違う、深い味わいでした。

ちゃんぽんの他にも、定食やラーメン等もあります。近くに行かれた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です。

森藤食堂 住所:長崎県平戸市崎方町824(平戸港近く) 0950-22-2343

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平成20年1月 杖立温泉 (寄り道スポット:天領窯)