明日があると思って今日を無駄に過ごすことの愚かさを指摘している言葉です。
全くもって耳が痛くて、グサリときます。
既に成している人より今の時点で大きく遅れを取っているのですから、今日でさえ遅すぎるのです。
人間の思考や意欲は、やる気が出たその瞬間から始めなければ、確実に低下してしまうそうです。
今日と明日、たった1日の違いに見えて、考え方においては格段の隔たりがあるのです。
また、「今日できることは、明日に延ばすな」と言われます。
すぐ着手できないということの本当のところは、実はやりたくないということかもしれません。
しかし、この表題の言葉を繰り返し読むと、恐ろしくなります。
人の存在の意味を問われている気がします。
真にしなければならないこと、考えなければならないことの手がかりすらつかめず、
明日を迎えようとする愚か者の存在を無意味なものと切って捨てているように思えます。
蜻蛉のごとくはかない人生をどう生きるのか。
せめて、今しなければならないことの優先順位を決め、人事を尽くした後は、「明日があるさ」とたかをくくらなければとても耐えられないようです。