ひらの税理士事務所

1955年、盛田氏は自社のトランジスタラジオのセールスの為にアメリカへ渡り、 大手時計会社から10万台という大口の商談を受けたが「SONYでは売れないから自分の会社の商標を付ける」という条件を出されました。
しかし盛田氏は「50年前に何人がお宅の会社の名前を知っていたでしょうか?我社は50年前のあなた方と同様に一歩を踏み出したところなんだ。
50年経ったら世界中でSONYを有名にしてみせる。だからこの話はノーサンキューだ。」と言って断ったそうです。

その後、大手代理店との契約に成功し、トランジスタラジオは輸出が間に合わないほどの大ヒットとなりました。もちろんSONYの商標で。

行動を起こすべきかどうか、逡巡しているときに「とにかくやってみよう」と言っているのがこの言葉です。

もちろん、やるからには準備は必要ですが、悩んでいるだけでは先には進めないし、何もできないということでしょう。

やれば必ずうまくいくとは限りませんが、やりながら間違いを正していくという、多くの成功者に見られる行動パターンです。

但し「迷ったら止めろ」という言葉もあります。
軽挙妄動は厳に慎まなければならないでしょう。


(補足)
盛田 昭夫
1946年、井深大と共に東京通信工業(後 ソニー株式会社)を創業。
以来、新しい独自技術を開発し、日本初、世界初という革新的な商品を作り出し戦後の日本経済の復興、急成長を象徴する世界的な大企業へと育てあげた。