鹿児島市内観光
2004年3月13日に九州新幹線開業に伴い、「西鹿児島駅」から「鹿児島中央駅」に改称され、2011年3月に鹿児島ルート全線開通になれば、博多〜鹿児島間を約1時間半で行き来できるようになります。
鹿児島は、焼酎や黒豚・さつまあげなどが有名なのはご存知のとおりです。
大河ドラマ篤姫ブームに続き、明治維新が話題となっており、“明治維新の三傑”のひとり西郷隆盛の生誕・自決の地としても、根強い人気があります。
鹿児島中央駅周辺には、日帰りで充分楽しめる観光スポットが点在しています。
まずは、駅からバスで約15分、桜島へ渡るフェリー乗り場のすぐ近くの「鹿児島水族館いおワールド」へどうぞ。規模はさほど大きくないので、2時間でいろいろな魚やイルカ、また亀やクラゲに癒されます。
さて次に、小高い丘にある長島美術館へ参りましょう。
駅からバスが出ていますが下車後、坂道を20分ほど上らないといけませんので、体力に自信がある方以外はタクシーに乗った方が無難かと思われます。
中央駅周辺は、多少の渋滞がありますが、車で5〜6分ほど行くと雄大な桜島が一望できる美術館へ着きます。
館内へ入る前に、鹿児島市内を眼下に、そして真近に見える“桜島”が堪能できます。
幕末・維新の頃の薩摩人たちの気分で見てみてはいかがでしょう。
長島美術館は、その名でわかるとおり、“長島企業グループ”の創始者、長島公佑氏個人のコレクションを公開しています。
第一から第七展示場まであり、ミレー、ロダン、ルノワール、ピカソ、ユトリロ、ローランサン、モディリアーニ、シャガールの絵画・彫刻、
そして、地元鹿児島出身の画家、黒田清輝、和田英作、東郷青児、海老原喜之助などの作品が展示されています。筆者は和田英作の「バラ」が心に残りました。
画風は保守的といわれていますが、繊細で美しいタッチ、穏やかさの中に、鮮やかなバラの命と輝きを感じました。
また、そのほかにも、薩摩焼(陶磁器)も展示されており、薩摩焼は、白色の素地に、金・赤・緑・紫・黄など華美な色絵具で絵付けされた“白薩摩”(白もん)と呼ばれる陶器と、鉄分含有量が多い土を用いて、大衆用の日用雑器として焼かれた“黒薩摩”(黒もん)とに分けられるようです。
幕末から明治時代にかけて、多くの薩摩焼が輸出されましたが、当時ヨーロッパで盛んだった万国博覧会では、“白薩摩”がたいへんな人気を博したそうです。
この長島美術館所蔵の白薩摩のほとんどが、欧米からの“里帰り”です。 |