人は中年といわれる年齢になると「中年太り」と言われる「肥満」と、記憶力、思考力の低下、いわゆる「ボケ」を考えはじめます。不規則な、偏った食事にアルコールの飲みすぎ、そしてタバコの吸いすぎ...どれも年齢と比例していくようですが、このような生活は、まさに 「肥満」「ボケ」そして「早死に」への近道となります。体に悪いのは、歌の文句じゃないけれど、わかっちゃいるけどやめられない。体...実は具体的には、「脳」に悪いのだそうです。
「脳」の重量はおよそ1400gで、体重60kgの人で2.5パーセントにも満たない小さな臓器なのです。けれども、「脳」は、人が1日に消費するカロリーの、20パーセントを消費してしまう、大食漢なのです。摂取するのは酸素とブドウ糖のみで、そのブドウ糖の量は1日120g。それを造るのは、主に肝臓で、そして蓄えておくのは1日60gが精一杯とか。足りなければ当然脳の機能低下は必至。だから人は1日3回きちんとした食事をしなければならないのです...が、...二日酔いで朝食を抜き、忙しくて昼食を取りそこなう。そして夜はまた酒。これでは常に脳は機能低下状態です。ただでさえ眠っている間も脳はブドウ糖を消費しており、朝には、肝臓に蓄えられたものはほぼ底をつくというのですから愕然とします。
長生きのためということではなく、この厳しい時代を、生き抜くために、少ない自分の脳にはがんばって働いてもらわなければなりません。だから、無頓着にならず、規則的でバランスの取れた食事をし、アルコールをほどほどに抑え、そしてできればタバコは止めたほうがいい......。しかしこの厳しい時代、わかっっちやいるけどやめられないんだよ(嗚呼)。
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